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爆発物

爆発物を使用する犯罪には2種類あります。一つは窃盗をを助ける為です。 例えば厳重に戸締りされた部屋や金庫のカギを爆破するのに使われます。 (この使い方は次第に減少してきています。)もう一つは人や財産への攻撃手段として使われています。 たいていは政治目的を追求していることが多いです。

爆発を捜査する専門家はまず残骸の落下した区域を特定します。 通常使われるのは、爆発の中心から一番遠くまでとんだ残骸の距離を測り、 それを5割増しした距離を半径とした地域を封鎖する方法です。この区域内にあるものはすべて完全に捜査されます。
垂直に立っている物体の表面のへこみ、穴、傷は爆発の中心を特定するのに役立ちます。 その地点から損傷の様子を見ると衝撃の走った方向が分かります。 配管や手すり、窓枠といった長い金属の物体、それに長い釘、ネジやボルトなどまで爆風の方向に沿って折れ曲がります。 冷蔵庫、洗濯機などの金属表面は皿型にへこみます。空の金属容器も同じようになります。 もしその金属容器が、例えば貯水タンクやラジエターで中身がいっぱい入っていたらその形は変わりません。 中にある液体は圧縮されないからです。
こうして変形した物体を研究所で試験すれば、損傷を引き起こした圧力の大きさが分かり、そこから爆発物の量も推定できます。 突き刺さった破片を調べると、爆発物が何かの容器に入っていたかどうか、 また、もしそうならどんな形の容器かも突き止めることができます。 電線や雷管など機械的発火装置のような起爆装置のかけらや、時限装置の小さな破片などが見つかるかもしれません。 爆発物分析専門の研究所は売られている製品を幅広くそろえていて、 そこから爆発物や起爆装置の製造者や出所が分かることも多いです。 爆風の起こり方は予測がつきません。 通常は構造物が外側に向かって吹き飛ばされ動かすことのできる物体も大部分はそうります。 しかし異常なことも起きます。例えば、衝撃波がキッチンの調理台のような水平な面を通り過ぎた後に起きる低気圧状態で、 天板が上に吸い上げられることがあります。 これは訓練されていない者の目には爆発物がその下にあったという誤った印象を与えることがあります。

現代の泥棒は厄介な金庫を開けるのにポータブルのガス切断機や、プラズマ切断機を使います。 爆発物が最も致命的な形を取るのは国際テロリズムの狂乱の世界です。
爆弾を作る為の費用はかからず、隠すのも簡単で、 それから身を守ることもほぼ不可能で一度に多くの人間を殺傷することができます。 国内外での活動を問わず、テロリストが爆発装置を手に入れることは容易です。 農薬から作られる爆弾は1995年にオクラホマで恐ろしい効果を発揮しました。 これは2年前に貿易センターで使用された物と同じような装置でした。 その時はツインタワーは攻撃に耐えましたたが、 2001年9月2日の事件は自爆攻撃者が自分で装置を作らなくて済むことを証明しました。